現場

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現場

「春さ~ん!!また別れたんスか?」 このいきなりストレートな質問をしてきたのが武田こと通称タケ。俺の後輩だ。 ここは俺が働く建築現場。俺は大工としてこの業界でかれこれ4年になる。作者が下手な為言い忘れてたが俺は19歳だ。 ちなみにタケは16歳でまだ3ヶ月の見習いだ。 「おう!!別れたよ!!まぁ、しょうがね~よ!!」俺は声を大にして応える。 「でも春さんちょっとは人を疑う事も必要なんじゃないスか?」 タケからもっともらしいアドバイスが返ってくる。 「でもほれた女疑うってのは俺はできね~わ!!それに信じないと何事も始まらないしな!!」 そう…人を信じ続ける事が俺が俺である存在の証。そう思っていたんだ。 あの時がくるまでは……。
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