249人が本棚に入れています
本棚に追加
/223ページ
現場
「春さ~ん!!また別れたんスか?」
このいきなりストレートな質問をしてきたのが武田こと通称タケ。俺の後輩だ。
ここは俺が働く建築現場。俺は大工としてこの業界でかれこれ4年になる。作者が下手な為言い忘れてたが俺は19歳だ。
ちなみにタケは16歳でまだ3ヶ月の見習いだ。
「おう!!別れたよ!!まぁ、しょうがね~よ!!」俺は声を大にして応える。
「でも春さんちょっとは人を疑う事も必要なんじゃないスか?」
タケからもっともらしいアドバイスが返ってくる。
「でもほれた女疑うってのは俺はできね~わ!!それに信じないと何事も始まらないしな!!」
そう…人を信じ続ける事が俺が俺である存在の証。そう思っていたんだ。
あの時がくるまでは……。
最初のコメントを投稿しよう!