4th.和妻高校

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「お久しぶりです。」   橘教師が清水教師に礼をする。   「おう…しかし突然のオファーで驚いたぞ!」   清水教師は橘教師に笑顔を見せる。 清水教師は決して小さくはないのだが、背の高い橘教師に比べるとやや小さく見えた。   「先輩ん所、さすがですね。かなりの人数で驚きましたよ。」   橘教師の言うとおり、さすが強豪校と言った感じだろう。   「ああ、ほとんどが一年だよ。毎年この人数からついて行けない奴は去っていくからな…どんどん減っていく。」   一息ついて清水教師は続ける。   「今日は三年生は来てないんだ…うちの学校で練習だ。とは言っても、三年は七人しかいないからな。副顧問に走り込みをやらせとくようお願いしといたんだ。」   この言葉にピクリとする橘教師。 だが、何も言わなかった。   自分が清水教師の立場でも同じ事をしたであろうからだ。 弱小校相手に"ハンデ"をやるようなこの行為を…   「じゃ、俺は指示しないとだから行くわ。」   そう言って体育館内へと消える清水教師。 橘教師もその後に続いた。
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