2121人が本棚に入れています
本棚に追加
*・。.。・*・。.。・*・。.。・*
学校に近づくと、俺と同じ服装のやつらが増えてくる。
制服が同じだから一見しただけじゃわからないが、この半数が魔法使いの卵たち。
国の最高峰である国立魔法(中略)学園からは誘いが来なかったものの、それでもトップクラスのやつらが多い。
なにしろ、この学校の理事長ってやつが魔法使いのヒエラルキーの上位にあたる魔法家で、しかもそのトップに君臨する奈月家の次期宗主なのだから仕方がないと思う。
むしろ、仕方がないと思わないとやっていけない。
その理事長サマが俺の血縁者ってんだから、なおさらだ。
「おはよう、凌」
校門のところで、これまた血縁者に声をかけられた。
最初のコメントを投稿しよう!