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会長は笑顔で俺を引きずりながら、他の役員に後は任せたと笑顔を振りまく。
こうなっちゃ、誰も俺を助けてくれない。
俺は売られていく子牛のように、ドナドナ歌うしかない。
この場合俺は歌われる方か。
この生徒会長サマは、何を隠そう、この学校の理事長サマの御子息サマでもあるのだ。
容姿端麗、頭脳明晰、文武両道、ついでに天才魔法使い。
アンタどこの物語から抜け出してきたよ?
って聞きたくなる、素晴らしさ。
まるで京さんを見ている気にすらさせられる。
あの人も、うちの一族の例外に漏れず、天才魔法使いなんだよ。
無駄に金があるらしく、家でだらだらしてるけど。
「なあ、凌。
高おじさんからアレ、もらったんだろ?
俺が手取り足取り、ついでに勉強の面倒もみてやるから……執行部に入らないか?」
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