1.魔道書使い、誕生?

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     その俺が今更、ってのもあるんだ。      複雑なオトコノコ心をだぁれもわかっちゃくれない。     「俺はどっちでも構わないと思うけどね。  凌がどうしても嫌だっていうなら、高おじさんがガス抜きして、また封印するだけのことだと思うし」      すねる俺をなだめるように、皇にぃは俺の頭を撫でる。      兄弟のように育ったとはいえ、俺ももう13歳だ。  昔みたいに頭を撫でられたくらいで、ごまかされてやるもんか。     「それに、俺は凌は今のままが一番いいと思うしね。  大丈夫だよ、俺が学園に入るまでまだ半年以上もある。  何も心配いらない」      皇にぃ、そう感激の声をあげて抱きつこうとして……思いとどまった。      この人、天才魔法使いなんてものじゃなくて「超」がつく天才魔法使いなんだった。
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