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幼いころから京さんに師事していたから学ぶことはないと、本当なら小学校を卒業すると学園に入学するのを――蹴ったんだ。
その時の俺は純粋にすげーと褒めたんだけど、その理由が物凄く不純な動機だった。
俺をひとりに出来ないとかいう、きっと大人が聞いたら怒るような理由。
ま、まあ、その当時の俺はここまで割り切れてなかったから、しょっちゅう泣いていたというのもあるんだが。
だからといって、そりゃないだろって言いたくなるだろ?
なんか、思い出してる内に悲しくなってきた。
「皇にぃなんて、皇にぃなんて、だいっきらいだぁあああああっ!」
立ち上がるなり、絶叫しながら校舎にダッシュ。
魔法使いと一般人の間には深くて広い溝が存在するんだって、なんで自分の身をもって確認しなきゃならないんだろ。
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