1.魔道書使い、誕生?

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    「転校生を紹介するぞー」      ホームルーム開始前、担任のそんな声が聞こえてきて男どもの野太い歓声があがる。      別に転校生が珍しいわけでもないのに、なぜそこまで毎度毎度盛り上がれるよ?      とまあ、そんな感じでふてくされていた俺は、教卓の方を見ようともしなかった。  他の学校じゃ手に負えなくなった魔法使いの卵たちが、この学校に転校してくるのは、冗談じゃなくよくある話。     「そういうわけだからよろしく頼むぞ。  深元(みもと)の席は……高本の隣な。高本ぉ、特によろしく頼むなぁ」     「ちょっと待てっ!」      なんで、どうして! そこで俺の名前が出てくるよっ!
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