1.魔道書使い、誕生?

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     立ち上がって怒鳴るが、既に担任は教室から逃げたあと。  そして見慣れない顔が俺の目の前にあった。     「えっと……」      そこにいたのは女の子。  たぶん世間一般からみたら、十分可愛い部類に入るんじゃないかって感じの。      残念なことに、京さんと日向さんを見慣れている俺には平均というか、普通という印象が一番強かったけど。  あのふたりは、存在そのものがまず規格外なんだよな。     「深元透(とおる)という。よろしくお願い申す、凌さま。  いや――魔道書使いどの」      ええっと、ちょっと俺に時間をください。
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