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俺をそんな怪しい名前で呼ぶなんてことは、少なくともいままでなかった。
俺が魔道書に係わりができたのは、つい昨日のこと。
都合よくそれを知る転校生が来るなんてことはまずないし、そもそもアレのことはまだ極一部の人しか知らないはず。
つまり?
「アンタ、もしかして……」
出来れば嘘だと、冗談だと、ドッキリだと言ってくれ。
そんな思いで問い返す。
「ああ、私はお前の監視のために機関から派遣されてきた」
ま、また機関かよ!
そんなに俺の平穏な日常を破壊したいのかっ!
「正確な所属は、魔法警察特務課第三機動部第十三科。
わかりやすく言うと、長官直属部隊だ」
って、それこそオヤジの私兵みたいなもんじゃねぇかよ!
あんの、クソオヤジ!
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