1.魔道書使い、誕生?

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     俺をそんな怪しい名前で呼ぶなんてことは、少なくともいままでなかった。  俺が魔道書に係わりができたのは、つい昨日のこと。  都合よくそれを知る転校生が来るなんてことはまずないし、そもそもアレのことはまだ極一部の人しか知らないはず。      つまり?     「アンタ、もしかして……」      出来れば嘘だと、冗談だと、ドッキリだと言ってくれ。  そんな思いで問い返す。     「ああ、私はお前の監視のために機関から派遣されてきた」      ま、また機関かよ!  そんなに俺の平穏な日常を破壊したいのかっ!     「正確な所属は、魔法警察特務課第三機動部第十三科。  わかりやすく言うと、長官直属部隊だ」      って、それこそオヤジの私兵みたいなもんじゃねぇかよ!      あんの、クソオヤジ!
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