1.魔道書使い、誕生?

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    *・。.。・*・。.。・*・。.。・*      昼休み、俺は逃げるように校庭の隅で弁当をつついていた。      教室は例の転校生がいるし、へたなところじゃ皇にぃの手下――もとい、生徒会執行部の皆さんがいる。  この学校の中にも俺の心の休まる場所はない。     「凌ちゃん、こんなところでどうかしたの?」      覚えのある声に振り返ると、そこにはなぜか日向さんがいた。  品の良い小袖の着物を着て、その手には大きな包み。     「もしかしてイジメにでもあっているとかかしら?」      しゃがんで俺に視線を合わせてくれながら問われると、なんだか俺が悪いことをしてる気になるから不思議だ。  京さんと日向さんって、ホント正反対な表情の変化をする。     「俺が素直にイジメられるわけないの、日向さんは知ってるじゃないですか。  ちょっと居る場所がなくて、逃げてただけだし」  
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