1.魔道書使い、誕生?

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    「いけないわ、凌ちゃん。そんなふうに眉間に皺を寄せては駄目。  京様と兄上様が悲しむもの」      ……日向さんも、京さんと理事長サマ一筋な人だしなぁ。      その次の次の次くらいに俺のことを思ってくれてるけど、それでもそのふたりが何か言えば、俺の意思なんてないも当然だしぃ。     「行きましょう?」      日向さんは俺の手をとると、俺を浮かべて歩きだす。      ああ、さすがは皇にぃの叔母さん。やってることが一緒だよ。      色々と有名人な日向さんにすれ違う人は頭を下げ、そして俺が連行される様に苦笑を浮かべる。      今朝は皇にぃだった。今は日向さん。  この後、俺、どうなるんだろ?  
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