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「いけないわ、凌ちゃん。そんなふうに眉間に皺を寄せては駄目。
京様と兄上様が悲しむもの」
……日向さんも、京さんと理事長サマ一筋な人だしなぁ。
その次の次の次くらいに俺のことを思ってくれてるけど、それでもそのふたりが何か言えば、俺の意思なんてないも当然だしぃ。
「行きましょう?」
日向さんは俺の手をとると、俺を浮かべて歩きだす。
ああ、さすがは皇にぃの叔母さん。やってることが一緒だよ。
色々と有名人な日向さんにすれ違う人は頭を下げ、そして俺が連行される様に苦笑を浮かべる。
今朝は皇にぃだった。今は日向さん。
この後、俺、どうなるんだろ?
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