1.魔道書使い、誕生?

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    「ああ、それに関しては事後承諾で構わないだろう。  高がどれだけ仕事を抱えているかを考えれば、あまり負担もかけられない」      そうですか。      日向さんは少し悲しそうな表情を浮かべ言うと、俺を放った。  ひょいっと。      ちょっと待てい!      そう、怒鳴る間もなく――俺の身体は、例の机の上に着地。ほんの数メートルのところに理事長サマの顔。      この光景はあれか?  儀式の生け贄みたく捧げられちゃうのか、俺?      13歳で女装が無理なく似合うと言われる俺でも、一応は男。それなのに情けなく思えるほど、内心ではびびりまくってる。  ちょうど持っていた包みをしっかと抱きかかえ、俺は来るだろう“抱擁”に備えた。  
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