1.魔道書使い、誕生?

24/43
前へ
/331ページ
次へ
     笑うな!  俺だって、そりゃないだろって毎度のように思うんだ!      だけど何食べればそこまで大きくなれるのか不思議なくらい身長はでかいし、皇にぃの父親だけあって無駄に顔はいい。    むしろ俺より血が近いんじゃないかってくらい、京さんに似ている。一瞬、ダブるくらい似ている。      そんな顔が近くに来れば、俺に逆らうことなんてそもそも無理な話で……!      結局、何が言いたいのかって言うと、俺には何もできないってことなんだよっ!     「……起きろ、シキ」      ぐるぐると自分を納得させようと、どうでもいいことを考えていた俺の耳に入ってきたのは、そのひと言。  抱擁もなけりゃ、過度のスキンシップもない。  
/331ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2121人が本棚に入れています
本棚に追加