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俺が魔法使いだと勘違いして無茶な要求をしてくれたようなやつらだけど、それでも大切なクラスメイトに変わりはない。
それを守れるなら――俺のなけなしのプライドぐらい捨ててやるとも!
「これでいいんだろ?
さっさと俺に力を貸しやがれ!」
『ああ、約束だ。俺のことはシキ、そう呼べ。凌。
さあ、俺の時間の始まりだ』
ソレ――いや、シキは不敵な笑みを浮かべ、魔力の渦を作る。
何をしたのか、それが俺には見えた。
今まで見えたことなんてなかったっていうのに。
「まあ凄い。
ここまで凄い渦を見るの、初めて」
窓に向かう俺の耳に日向さんの的外れの声が聞こえて、小さくため息を吐いた。
緊張感ねぇし。いいのかそれで?
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