1.魔道書使い、誕生?

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    *・。.。・*・。.。・*・。.。・*      実習棟まではすぐにつくことが出来た。    地面を走るのに比べれば驚くほど早かった。  空を飛ぶのが初めてってわけでもないんだが、驚くほど空の旅は快適だった。      開いていた窓から中に飛び込むと、そこには見慣れた顔のやつが倒れていた。  あれは――、     「岩淵、大丈夫か」      顔を叩いて、声をかける。    うめいて意識を取り戻した岩淵は、俺をみるなり驚いたように問い返す。     「おま、今までどこ……にっ」     「んなこと、今はどうでもいいだろ。  何があった!」     「逃げ……るんだ、高本。  魔法を使えないお前は、邪魔にしかならない」      岩淵は階段を指さし、苦しそうに腹を抱えて横になる。     『凌、そいつの腹に手をかざせ』      言われるままに手をかざすと、俺の手の前に光が浮かぶ。  
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