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「父さんも何が起こったのか知りたがってる。話してもらえるかな?」
「了解した。
長官からは、奈月の宗主の求めには応じるように言われている」
「じゃあ、よろしく頼むよ」
あのさぁ、俺を無視しないでくれるとうれしいんだけど。
確かに俺は魔法使いじゃなくて、魔道書を持ってるだけの一般人だけどさ。だけどどうも俺が当事者みたいだし。
皇にぃと転校生は立ち上がり、俺にはよくわからないことを話しながら教室の外へと向かう。
おーい。
俺を置いていくなー。
その後、慌てて皇にぃが俺を迎えにくるまで、呆然と立ちつくしていた。
お、俺が悪いんじゃないもん。皇にぃが悪いんだもん。
……駄目だ、自己嫌悪におちいりそう。
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