1.魔道書使い、誕生?

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    「父さんも何が起こったのか知りたがってる。話してもらえるかな?」     「了解した。  長官からは、奈月の宗主の求めには応じるように言われている」     「じゃあ、よろしく頼むよ」      あのさぁ、俺を無視しないでくれるとうれしいんだけど。  確かに俺は魔法使いじゃなくて、魔道書を持ってるだけの一般人だけどさ。だけどどうも俺が当事者みたいだし。      皇にぃと転校生は立ち上がり、俺にはよくわからないことを話しながら教室の外へと向かう。      おーい。  俺を置いていくなー。      その後、慌てて皇にぃが俺を迎えにくるまで、呆然と立ちつくしていた。      お、俺が悪いんじゃないもん。皇にぃが悪いんだもん。  ……駄目だ、自己嫌悪におちいりそう。  
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