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ダイニングに降りていくと、そこには伯父夫妻がいつものようにバカップルぶりを発揮してくれていた。
「おはよう。
京さん、日向さん」
バカップルなのはたぶんじーちゃんとばーちゃんの血のせいだろう。
だから言うだけ無駄なわけなんだが……目の毒というか、なんというか。
俺の言葉に振り返ったふたりは、照れる様子もなくにっこりと微笑む。
訂正。
にっこりと微笑んだのは日向さんの方だけで、伯父さん――京さんは恐ろしく整った顔に僅かな笑みを浮かべただけ。
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