2.魔道書使い、奮闘?

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     最悪だ。  これの元が俺のオヤジだなんて、俺が苦労するってのが決まってるようなものじゃねぇか。    いや、押し付けられた時から苦労のしっぱなしなんだけども。     『で? どうするよ?』      うずくまって頭を抱えた俺に、ソレは楽しそうに笑いながら問う。    どうする?  そんなの決まってるじゃねぇか。     「皇にぃにばれないように、さっさと逃げるっ!  それしか俺が生き残る術はねぇ!」      手をしっかと握り、声は出来るだけ押さえて声をあげる。  ちょっと熱血が入ってるのは、昨日読んだ任侠漫画の影響だ。仁義に生きる男たちは、やっぱ、カッコイイよな。    俺の言った言葉は、情けないのひと言に尽きるけど。     『なら、まずは作戦が必要だな。  俺は構わねぇけど、できれば魔法を使いたくねぇんだろ?』      ソレの言葉に、俺は大げさに頷いた。  
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