運命ハ動キ出シタ

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「お疲れ様です、大尉!」 基地のテントに、ブリリアントグリーンのロングヘアーにピンクのリボンを付けた少女がやってきた。 「東地区の【戦獣】破壊、完了しました。」 「ご苦労だった。」 椅子に座っていたのは、青みがかったバイオレットの髪に青い瞳の長身の青年だ。 「あとは北地区のスノーリアとシェラさんと、スティーラ中尉を待つだけですね!」 「今 戻ったでぇー。」 続いて テントにやってきたのは、銀髪に金色の瞳の細身の青年だった。 「あ! おかえりなさい、シェラさん!」 「なんや、ミリスが一番乗りか。」 「えへへ~。私のが数十秒 早かったですね!」 ミリスは はにかんだ笑顔を見せる。 「遅くなりました~。」 シェラに引き続いてやってきたのは、アクアブルーの髪のお下げの少女だった。 「あ、お疲れ! スノーリア!」 「ミリス帰って来るの早いよ~!」 「なぁ、フィロは?」 シェラが問う。 「見てませんケド…。」 「いつもはスティーラ中尉が一番乗りで戻ってくるのに、珍しいですね。」 「遅くなりました。」 噂をすれば、フィロがテントに戻ってきた。 その表情は浮かない。 「珍しいな、お前が遅れるなんて。」 「そういう時だってあるよ。」 淡々と答えるフィロ。 するとシェラは、フィロの左前腕の皮が捲れている事に気付く。 「怪我したんか!?」 「平気だよ、これくらい。」 いつもより暗いフィロに、シェラは不安を隠しきれない。 「フィロ。」 椅子に座っている青年がフィロに声を掛ける。 「報告は後で聞く。先に人工表皮の貼り直しをしてもらって来い。」 「はい…。」 フィロは素直に返事をし、テントから出て行った。 「なんや元気ないな。ロイズ何か知っとる?」 「知らん。とりあえず、今いるメンバーで 各地区の戦闘報告をしろ。」  
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