1089人が本棚に入れています
本棚に追加
「また会えるから。」
蝉が鳴き止まぬ暑空の下、幼い少年と少女が 手を繋いでいた。
少女は涙を流し、嗚咽しながら泣いている。
「カスミちゃん。これは最後のお別れじゃないんだよ。だから、泣かないで。」
「だって、だって×××が…!」
「大丈夫だよ。ボクは必ず帰って来る。カスミちゃんやルカちゃんを、絶対に守るから!」
まさか この瞬間が少年にとって、友人との“最後”の別れだとは、誰も予想しなかったであろう。
“人間”としての時の…。
最初のコメントを投稿しよう!