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少しキャラを歩かせると、前方に、プレートの着いた扉がいくつか見えてきた。
右手には上へと上がる階段もあるのだが、私は迷わず前方へと進む。
場所は関係ない。
とりあえず今は、敵を探せればよいのだから。
私は一番手前の扉の前で、キャラを止めた。
【気配を感じます】
文字画面表示部分には、そう表示されている……。
心臓が大きく脈うった。
この中に何者かがいる。
(……よし、行こう……)
これは避けては通れない道。
私は決心を固め、選択肢の“扉を開ける”を選択。
――ギィィー……
嫌な音を立て、古びた扉は開いた。
ゆっくりと室内に入る。
歩きながら部屋を確認してみた。
敵らしき姿は見えない。
――だが、その代わりに違和感のある場所があった。
一番奥のベッドが、不気味に膨らんでいるのだ。
更に黒ずんだ染みが、その布団に大量に付いている……。
確実に敵はいる。
……分かっているのに、調べなければならないとは嫌な気分だ。
私はその布団に近付き、ボタンを押した。
━━━━━━━━━━━━━━
【選択】
あなたの目の前に、あきらかに何者かが潜んでいそうな布団があります。
どうしますか?
〈選択肢〉
>【布団をめくる】
通常戦突入
>【何もしない】
>【交渉】
頭脳戦交渉
※失敗は先制攻撃を受け、通常戦突入。
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選択肢があらわれた。
私は迷わず“交渉”を選択。
そして決定ボタンを押す。
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