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私はゲーム機を操作し、杉浦さんのステータスページへと飛んだ。
「舞さん……もしかして乱入するの?」
朝霧さんが、私のゲーム機を覗いてくる。
私はコクリと小さく頷いた。
「はい。しようかな……って考えてます」
そして次に私は装備を確認する。
装備は前回、通常戦を行った時のままだ。
その為ナイフは破損したまま。
【壊れた武器】
これが現在の私の武器。
今は仕方がないが、近いうちにかえておくべきだな。
そう思いながら、私は乱入をするためにボタンを押した。
「あ!舞さん、僕も乱入するよ」
朝霧さんも私に続き、乱入をしてくる。
「じゃあ、僕も乱入するっす」
太一さんがゲーム機のボタンを押す。
――が、しかし一足遅かった。
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【戦闘中/乱入歓迎】
敵:殺戮人形
状況:1ターン目
攻撃者:慎二
スギウラ シンジ
杉浦 慎二
(体力)
【5000/5000】
《乱入者》
八城舞
朝霧退助
中谷拓也
以上の三名。
【反後太一】
※定員オーバーのため、乱入不可能。
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画面にこの表示がされた。
定員オーバー。
メンバーの最後の一つの欄に、中谷拓也、この文字があったのだ。
……確か中谷拓也さんって、猫をいつも抱えている、あの変わった人?
私は視線を職場内のあちこちへとやる。
もちろん、中谷さんを探すためだ。
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