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戦闘が始まり、画面に敵詳細と、グラフィックが表示される。
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【敵詳細】
ｻﾂﾘｸﾆﾝｷﾞｮｳ
【殺戮人形】
（体力）
75000/75000
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体力が……な、７万５千ポイント！？
多すぎる……！！
私はまずそこに驚き、画面をくいいる様に見る。
「素早さの順だから……まず俺から攻撃だな」
杉浦さんはそう言うと、ゲーム機を操作し始めた。
私はなおも画面を見る。
……腰ぐらいまでの黒髪。
血のように、真っ赤な着物を着た日本人形が、そこにうつっていた。
そして手には、二本の鋭くとがったナイフが握られている。
おそらくこれが、こいつの武器だろう。
更に髪からのぞいた口元が、僅かに怪しく微笑んでいた……。
グラフィックを見ているだけでも、かなり気味が悪い。
今にもコイツが画面から抜け出してきそうな……そんな恐怖感さえわいてくる。
私は思わず、敵のグラフィックから目をそらした。
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