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「金山、教室に行ってプリントを持ってきてくれないか?」
「…わかりました。」
この先生は毎回何かを忘れてくる。
零は『またか…。』と心の中でため息をつくと教室に向かった。
階段にさしかかったところで零は何かを感じた。
気のせいか…?
いや……視線!?
誰かに見られている!!
そのとき、後ろに気配を感じて振り返った。
そこには茶色いコートを着た男が立っていた。
「金山 零だな?」
男は見た目からは想像できない若い声で聞いた。
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