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家に入ると、晶はいつもの定位置に座った
リビングにあるソファーの右側
それが晶の定位置だ
「で、今日は何をして夜を過ごす?」
「お前なぁ………ここは俺んちだぞ?」
「別にお前、1人暮らしだからいいだろ?こんなに大きい家に住んでるんだからよ」
確かに大介の家は立派な一軒家で高校生が1人暮らしするのにはおかしいぐらいに広い家だった
「俺、ここに移住しようかな~」
「断る」
「速攻で断るなよ………」
「お前と一つ屋根の下で寝るなんて………気色悪い」
「前に泊まった事あっただろ?」
「あれは1日だけだったからな、それが毎日になってみろ!毎朝起きて顔を合わせるのはお前だぞ!」
「う~ん………言われてみれば確かに………」
「だろ?だから今日も夕飯食ったら帰れ」
「おっ、て事は大介君が夕飯作ってくれるのかな?」
「おお、作るけどお前の分は自分で作れ」
「冷たいなぁ………お前、バイト先のレストランでは厨房の責任者だろ?」
「ああ、そうだけど?それがどうした?」
「だったらさぁ………俺を客だと思ってさぁ………」
「だったらお前の料理にはハバネロを大量に仕込んでおくよ」
「それ………マジ?」
「マジ。ほら、客は座って待ってろ」
「………やっぱ自分で作ります」
晶は泣きながら料理を作り始めた
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