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空『アタシは何で此所に居るんだろう…ってか此所は何処だ??』
そんなコトを考えていると、壁と同じ色の黒い扉が開いた。
??「失礼します」
そう言って入ってきたのは、先ほど空を気絶させた少年ではなく、20代前半と見える男性。
??「おはようございます。空様、気分はいかがでしょうか??」
にこやかに、空に挨拶をし具合を訊くこの男性。
空「…質問が4つあります。よろしいですか??」
空は冷静に質問していいか許可をとる。
??「答えれる範囲であれば」にこやかに答える男性。
空「1つ目、此処は何処ですか??」
??「何処かはお答えできません。言えるのは、空様が通っている朱雀高等学校とは反対方向に位置しています。」
空『反対って…朱雀高目指せば家に帰れるのか…??』
??「脱走しよう等考えないで下さい。空様??この屋敷から外へは出さないようにしておりますので(笑)」
空『読まれた!?ってか最初の笑顔より黒いぞ!!』
空『まぁ、気を取り直して』
空「2つ目、何故アタシは此所に連れてこられた??」
??「それは此処で忍様と暮らしてもらう為です。」
空「忍…??様??」
??「はい、貴女との再会を楽しみにしておられました。」
空「でも、誘拐はひどいんじゃない??」
??「貴女と一緒に居たい、その想いでの行動です。」
空「はぁ…3つ目、貴方は誰??」
??「!?…私ですか??」
笑顔は崩れ、驚いた顔をしている。
空「貴方以外誰が居るの??」
??「私の名前は、高坂 仍
(コウサカ ナオ)と申します。この屋敷の主である、富士原 忍(フジハラ シノブ)様の世話係をしております。これから、空様にもしますので、なにかあれば私を呼んで下さい。」
空「…分かった。最後に1つ、その忍が言っていた約束って何??」
この質問を聞いた仍は顔を少し歪ませる。
その後、どちらとも沈黙を通していた。
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