"部屋"という名の…

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何十秒経っただろうか。   やっとのコトで仍が答える。   仍「それは…空様自身が思い出すことです…。」     空「えっ…??」 空『思い出す…??』     仍「貴女は何故、忍様を忘れてしまったのですか…??」 仍は若干声が震えていた。   空「…」 なんとも答えられない。     仍「忍様は…貴女に会うために…"約束"を果たすために…あんなに一生懸命に…」   仍は身体に力が入っているせいか、拳が震えている。 そして声も震えている。     空『??』     だが、すぐ力を抜き、先ほどのにこやかな笑顔で   仍「…貴女なら、思い出してくれると信じています。」     そう言ったあと 「では、私はこれで」 と言って退出してしまった。         いくつかヒントは得た。   学校とは反対方向。   忍って奴とは昔会っている   だが、今はまだ…逃げれない。     もう少し時間をかけて…脱出の機会を狙わねばならない。    
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