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「今晩は!
はじめまして!
早智恵さん…? 」
私がメールを作っていると男の人が声をかけてきた。
「あっ、僕、南場って言います。
結花がなんか紹介したいって…。」
私が振り向くと結花ちゃんとその彼氏が立っていた。
「ははっ…紹介って…。
はじめまして。山崎早智恵です。」
私は送りかけのメールを破棄して立ち上がる。
「良かったら少しご一緒してもいいですか?
結花がなんか早智恵さんとお話したいみたいなんで。
あっご迷惑でしたら止めますが?」
南場と名乗ったその彼は見た目も爽やかで中身もしっかりしてそうだった。
「さっちゃん大丈夫?」
彼の後ろから結花ちゃんがひょっこり顔を出す。
しっかり手を繋いで…
<羨ましいな…>
私はそう思いつつこの後予定も無いので一緒に飲むことにした。
「結花ちょっと変な奴で綺麗な女子がいると彼の僕より夢中になるんですよ…。
変ですよね。」
彼は苦笑いをする。
「ちょっと,享?変ってなによっ!
もう知らないっ!」
結花ちゃんはむくれる。
「ははっ…仲良いんだね?
羨ましい。
あっなんか飲みます?」
私は藤崎さんを呼ぶ。
「僕はオレンジジュースで。
結花は烏龍茶ね?
酔ったらうるさいから。」
「やだ!ワイン」がいいっ!
今晩は享いるから平気だもん!」
結局、結花ちゃんはワイン,彼はオレンジジュース、私はピニャコダーラを頼んだ。
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