序章

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物事には全て理由がある。 それを理由と呼ぶのか、口実と呼ぶのか…その境界線は解らない。 誤解して欲しくはないんだけど、俺の家庭は特に不自由無く…親に反抗する気もサラサラ無い。 俺が基本的に八方美人で、目立ちたがり屋な事も認める。 中学生に上がる時、髪を真っ赤にした理由なんてそんなモノだった。 さすがに母さんは驚いていたけど、特に何も言われなかった。 俺に関心が無いのか…とは思わなかった。 ただ単に少しズレていただけだ。 母さんは毎日日記を付けていたっけ。 人間一人の人生なんて、CD一枚にも満たないのにな…。 人生なんて所詮そんなもんだよ。
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