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校門を抜け、下足場で靴からシューズに履き替える。
静まり返った廊下のんびり歩き、教室のドアを開いた。
毎度の事だが、一斉に視線が集まる。
「草薙…何度言ったら解るんだ?
遅刻はするな!」
教室に入ったばかりの亮に対し、担任が注意してくる。
亮「…すみません、イジメられていた亀を助けてました。」
「…席に付け…。」
亮の言い訳が毎度毎度バカバカしく、担任はいつも起こる気を無くさせられていた。
失笑しているクラスメートをくぐり抜け、一番後ろの席に座る。
「オハロ。」
座った後、亮は左隣にいた少年に挨拶。
少年の視線は左手に持っている小説に集中されていたが、右手を上げて挨拶をした。
彼の名前は【周防哲平(スオウ・テッペイ)】
成績優秀で一見見た目は優等生だが、間違いなく優等生では無いと亮は思う。
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