第一部【赤髪と優等生】

7/15
前へ
/68ページ
次へ
哲平は一瞬現場を確認したが、すぐに素通りしようとした。 怖かったのではなく、興味が無かったのだ。 強いて言うならば、髪を赤に染めたアホがいる…位にしか思わない。 哲平が素通りしてから約5秒後、うめき声が聞こえた。 (めんどくせぇなぁ…。) 哲平は赤髪の男を助けるべく、後ろを振り向いた…が。 目に飛び込んだ光景は、赤髪の男が倒れている男達の顔を踏み潰している光景だった。 哲平はそのまま赤髪の男に近づき、キッパリと言い放った。 「頭悪いな、お前。」 これが哲平と亮の最初の会話である。
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

918人が本棚に入れています
本棚に追加