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確かに考えられない事だけど、後ろの建物の作りが今の日本にない…言葉で言い表わしづらい作りなのが、未来の建物だと信じさせる。
“かずやは未来から来た?”
写真に写っていたもう一人の男。
かずやが書いたらしい字ではJINとされていた人物。
本人でも間違えそうになるくらい俺に似てた。
写真を先生から預かり、智久とかずやが待つ待合室に戻った。
少し時間がかかりすぎてしまったからか、不安そうな表情を浮かべて智久に手を握ってもらっているかずやと、ギュっと手を握りながらも声を掛け続けて安心させようとしている智久。
近付きながら声をかけた。
仁『とりあえず会計してくるな』
通りすぎる直前にかずやの頭を撫でてやる。
「何も心配しなくていいからな」という気持ちを込めて……
会計で、名前を呼ばれるまでの少しの間に考えた。
…いったい何からかずやに話せばいいんだ💧
警察のこと…記憶のこと………写真のこと
まずはやっぱり警察から話さないとかな?
会計を済ませてかずやのもとに戻った。
か『いくらだった?あっ…俺…お金もってない』
ごそごそとポケットを漁り、お金を探すかずや
か『これだけ』
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