かずやの秘密

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小山の言った通り、かずやの催眠治療はトントン拍子で進んでいき、1週間が経とうとしていた。 病院から帰ってくるかずやは少し疲れた様子ではあるけど、俺や母さんに心配かけないようにか、いつでも明るく振る舞っていた。 そんなある日…小山から呼び出しを受けた。 どうやらかずやはもちろん智久にさえも秘密で、2人だけで話がしたいらしい。 …余程の事なんだろうな… 指定されたファミレスに着くと、強ばった顔で俯いている小山。 不安をかき消すように努めて明るく話しかけた。 仁『いきなりどうした~。何の用だよ』 慶『あぁ…うん。』 店員のお姉さんにコーヒーを頼み、煙草に火を付けてから話し出すように促した。 慶『あのさ…赤西。お前にも黙ってたんだけど、かずやくんの催眠治療と同時に身体の検査もやったんだ』 仁『また?だって…かずや見つけてすぐに病院連れてって一通りの検査受けさせたよ?』 慶『分かってる。最初は後遺症を心配しての検査だったんだ…』 仁『………それで?』 1つ息を吐いて、顔を上げた小山が話し出した。 慶『まずはお前に聞きたい事がある』
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