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何言ってんだ?まだ混乱してるのか?
仁『君が誰なのかは、申し訳ないけど分からないな。ここは…七里ヶ浜って所で、こいつの散歩してたら倒れてる君をこいつが見つけた。だから助けた』
場所と簡単に経緯を話して聞かせた。
『七里ヶ浜?どこだ?…何でこんな所にいるんだろう。俺はいったい…誰なんだ?』
はぁ…病院連れてった方がいいかな?
仁『ねぇ、君の名前は?』
安心させるようにやさしく声をかける
仁『ゆっくりでいい。思い出してみ?君の名前を俺に教えてよ』
少し考えていたけど、返ってきた答えは予想どおりで。
『…分からない。俺…名前…思い出せない』
智久に事情話して病院行くか…警察にも連絡しないとダメなのかな?
仁『とにかく一緒に病院行こうか?頭打ってるかも知れないし』
手を貸して支えてやりながら横に立つと、背の高さまで和也とほぼ同じ…。
車に戻る少し手前でランと一緒に待たせて、智久に事情を話に行く。
倒れてた人がいたってだけでも驚くのに、その人を予備知識なしで見せたら絶対に智久までパニックになる。
それは困るからな💧
まだ気持ち良さそうに寝ていた智久を起こす。
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