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か『住んでた家やその周り、通ってた学校とかは思い出したんだよ。だけど…』 悔しそうに唇噛みしめながら続きを話し出す。 か『一緒に学校に行ってる友達とか一緒にご飯食べてるはずの家族の顔がどうしても出てこないの』 こんな時に何て声をかければいいのか… か『…俺、実は一人ぼっちだったのかな?』 無理して笑顔を向けるかずやが痛々しかった。 仁『かずや…今の状況辛い?もう止めてもいいんだよ?』 そんな小さな体で辛い思いするくらいなら… このままでいいんじゃないか? か『やだっ!本当の自分取り戻すまで絶対止めない!』 俺が思ってるよりもかずやはやっぱりずっと強い。 なら、俺にできることでかずやを支えるしかないんだよな。 仁『おしっ!分かった。辛くなったらいつでも胸貸してやるからなっ』 か『うんっ。ありがとじん』 かずやにはそう言ったものの、状況的にいい方向に向かってるように思えない。 明日、小山のとこに行って聞いてみよう。 か『じん?』 仁『ん?腹でも減ったのか?』 コクッと頷くかずやに思わず笑みが零れた。 こうゆう所が和也にそっくりなんだよな…
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