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「ん…まみ?」
目覚めたアルクは凛を《まみ》という人物と間違えている
「私は…まみじゃない」
ハッキリと覚醒していない頭をムリヤリ目覚めさせるアルク
頭を強引に振っている
「凛⁉ごめ…❗俺…」
焦るアルク
「俺…何?」
【慌てているの?
だから、別に気にしてないよなんて】
大して気にしていない振りをする凛
だが、心は泣いていた
【シルエットは泣いてる少女のまま】
我慢出来ないと思った凛はすぐにバスローブを脱ぎ捨て自分が着ていた服に着替える
テーブルに置いていたタバコも携帯も荒々しくカバンの中に投げ入れるとそのまま出ていってしまった
【悲しい恋の結末は今でも慣れないね】
(そう、これが私が望んでいたことじゃない⁉)
【向こうは遊びのつもり間違っても本音は言わないの】
(この寂しさを除くにはこれしかないデショ⁉)
バタバタとホテルを後にし、まだ明るい繁華街に足を向ける
(それとも…まだ、何か間違いを犯しているの?)
(アルクだけは違うと思ってた)
(でも、それは私の買い被り?)
【貴方だけの私に別れを告げた】
(すこしづつ思い出す)
【あの日から恋はしないと決めた】
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