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【初めての煙草の苦さにも似た】
【初めて一夜限りも見てきた】
凜は側に寄ってアルクの手を掴んだ
目は鋭く
意を決したように一言
「サヨウナラ」
【ここに来て気づいた私はただ】
カズは怒りを露わにしただがもう自分には入る隙間もないってわかって
舌打ちしながら又街へと戻っていった
【失う怖さから逃げてただけ】
「凜、ごめんなぁ」
自分の肩近くにある凛の頭を撫でながらアルクは語る
「何が?」
「不安にさせてもうたから…」
「さっきは動揺したけど忘れられない恋なんて誰にでもあるよ😃」
気にしてないと凛は片手を振るがアルクは「え?」と疑問を持つ
「何?」
後からアルクは一人で納得したように笑い出した
そのことに意味が分からないといった凛の顔もだんだん不機嫌になってきた
凛の態度に気がついたアルクはゴソゴソと携帯を取り出してボタンを何回か押している
ん、と見せられた画像は子猫の画像
「まみちゃん❤」
刹那に理解した凛は繋いでいた手を離し赤くなった顔を両手で覆った
「カワエ-な、凛は💕妬いちゃった?」
ケラケラと笑うアルクに対し凛は隠していた顔から手を下ろしてギンッと睨む
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