二度目の失恋

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二度目の失恋

      今年に入って 初めての夏日。       半袖でも過ごせる この日に どこからともなく                   雪が降った。                   わたしの瞼を通り過ぎ 瞳の下でとまった。       わたしの体温で それは溶け 赤く染まった頬をつたう。       忘れかけていた       優しく冷たい想いが       夏の今日 再び舞い降りてきた。                「じゃあな。」                  それでも    わたしはあなたが             好きでした。      
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