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「そろそろ降りようか?」
「…私……重いですよね?」
なんか桜の声が少しかすれてるぞ。
なんで泣きそうなんですか。
スリッパ借りたのにいまだに俺の背中から離れず周りの皆さんにみられて恥ずかしいんだけど……。
「いや別に重くはない。」
「なら私が変な匂いするからですか?」
「いやむしろシャンプーとなんか桜独特の香りがしてすごくいいです。」
「ならなんで降りろなんて……。」
「ごめんなさい教室まで送らせてもらいますね。」
「ふぁ~……俊介さーん。」
そんなに首絞めたら苦しいけど嬉しい。
まあ女の子の涙に弱い俺でしたよと。
絶対嘘泣きだと思うんだけど……。
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