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「…あの俊介さん……私は別に大丈夫ですよ?……だから洋平さん達と食事されても…。」
桜がそう言って笑う。
だが俺にはその笑顔が桜の本当の笑顔じゃないとなんとなくわかった。
軽く桜のほっぺを掴んだ。
「え……なにしゅるんですか。」
「変なこと言わないの。俺はただ桜と一緒に食事がしたくなっただけだからさ。」
俺がそう言うと彼女は真っ赤になり俯いてしまう。
言ってて恥ずかしいがいわないとこの後の食事を楽しめないしね。
「俺は学食買ってくるよ。ちょっと待ってて。」
「あ、あの俊介さん……私作ってきましたよ?」
そう言って彼女は弁当を取り出した……勿論2つ。
「…?……なんで桜が俺が今日弁当持ってないの知っているんだ?」
「え……だって俊介さん朝弁当作るのめんどくさいから学食にしようって言ってましたよ?」
「ち・ょ・っ・と・ま・て。」
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