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「あ……。」
今更失言だったと彼女も悟ったらしく口を塞いだ。
「桜……なんで朝の会話を知ってるんだ?おかしいよなあ。千秋からメールで聞けるわけがないよ……だって俺が部屋でそう言ったときはまだ千秋寝てたからね。」
「え、えっとそれはそんな感じがしただけで決して俊介さんの家に盗聴器がついてるとかじゃなくて、家に帰ってそれを聞いたりしてるとかじゃなくて……。」
慌てて言い訳をしてるようだが全部言ってるじゃないか。
「なあなんで盗聴器なんか仕掛けたんだ?」
「そ、そんなことしてません………千秋ちゃんにデザート食べ放題券を何枚か掴ませたり亜紀さんに車を差し上げた変わりに盗聴器を仕掛けるのを許してもらったり他の許可を色々頂いたりしたわけじゃなくて………あ。」
千秋は帰ったら折檻だな。
亜紀姉さんには………ちきしょうやり返せなねえ。
「ふう……とりあえず桜……言うことがあるんじゃないか?」
「ごめんなさい。」
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