~天宮院桜ルート4・付き合うまでの過程~

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しかしこれで許してやるなんて優しすぎないか? 近年プライバシーでなにかと騒がれてるんだぞ? でもこれも好意なんだと思うと可愛さすら感じてしまう。 「桜……そう言えばお前よく俺に脅しようとしてテープレコーダーみたいの出すよな?」 「え……あ、はい。」 突然の話題転化についていけないと言った感じだろうか。 「それを渡してくれないか?」 「それで許してくれるんですか?」 「勿論盗聴器は取り外してもらうけどね……。」 「ならいやです。」 ………はい? いやいやおかしくないか……いやおかしいよ。 「悪いのは桜だよ?……なのにその返答はおかしくないか?」 「俊介さんが私を全然家招いてくれないから私なりの反乱です。」 桜を家に入れるか……そう言えば半年に一度ぐらいしか招いてないな。 入れさせたくないわけではないけど桜はお金持ちのお嬢様だ。 夕食なんかにしても色々と気を遣うためダルいと思いなるべく避けていたのは事実。 「いやそれは桜みたいなお嬢様を俺の一般的すぎる家庭にあげて一般的すぎる夕食とか出しても悪い気がしたわけで……へ。」 いつの間にか桜は先程の俺同様に俺のほっぺを抓った。 「俊介さんそれがおかしいんです。…家だって綺麗ですし夕食だって何度かさせて頂きましたけど美味しい以外の言葉が出ませんでした。」 あらそうですか。 しかしながら桜が悪いのにこの態度はやはりイライラしてしまい軽く彼女の頭にチョップした。
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