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「俊介さん。」
階段の上に桜の姿があった。
「お、おお桜。」
しかし彼女の表情はとても暗い。
机ごと窓から外に投げるとか鬼畜すぎるよなやり方が……。
「ごめんなさい……迷惑かけて……。」
「迷惑なんかじゃないよ……つうか落としたの俺なんだ……ごめん。」
そう言わずにはいられなかった。
俺がわざと落としてないなら彼女も許してくれるだろう。
彼女をこれ以上悲しませたくなかった。
親友としても…………。
「全く俊介さんは嘘が下手ですね。でもそういう優しいところも大好きです。」
そう言ってこちらに飛び込んできた。
いや待て落差結構あるぞ。
机をどけて桜を受け止める体制をとる。
怪我したら大変だしね。
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