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教室に戻るととりあえず机をおいて洋平に近づいた。
「ちょっと桜を教室から出しといてくれ。」
「その気になったのか?」
明らかににやつく洋平。
まあ今更隠してもしょうがないよな。
「ああ……ちゃんとするから力貸してくれ。」
「はっははははそうかそうか…そいつはめでてえな……よし任しとけ。」
そう言って洋平は立ち上がり桜に近づいた。
「天宮院……俊介が喉乾いたらしいからジュース買いにいかないか?(なんでもいま学食の販売機のとあるジュースを好きな人に飲ませると両想いになるらしいぜ。」
「洋平さん……マジですか?」
「確かめる価値はあるんじゃないか?」
桜はコクリと頷き行ってしまった。
なんかよっぽどのことを言ったのだろうな。
後半の洋平の言葉が聞こえなかったし。
それより早くしないとな……素早く桜の机と椅子を後処理して教科書一式を俺のと変えた。
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