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そんなにしょんぼりされたらまるで俺が悪いみたいじゃないか。
「内容にもよるけど…できることならいいよ。チャラじゃなくても。」
「本当かっ。」
瑞の顔がパァッと明るくなった。
ビジュアルがいいだけあって照れる。
「内容はなに?」
「そうだったな…じ、実はだな…で、デートなるものをしたいんだが…。」
ふむデートか…。
あの恋人同士がするというあれか。
そう言えば少し前にも洋平からお前の写真みせたらデートしたいって言ってたけどどうする…とか言われたな。
勿論断った。
なんか怖いし。
うーん…瑞とデートか。
デートって桜としかそういうのないしな…。
まっあれは馴染みだし例外か。
瑞はビジュアルは抜群だしなんの問題もない。
なにより俺には彼女なんていない。
「いいよ。んでどこいくの?」
「いいのかっ。」
瑞の顔がアップになる。
だから照れるじゃないか。
「ああ。だからどこいくの?」
「と、とりあえず長篠戦いの跡地巡りと歴史博物館巡りなどを予定しているんだが…。」
「拒否権を使います。」
デート場に戦場跡地巡りやら歴史博物館巡りを選ぶやつがあるか。
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