~白川瑞綺ルート~

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あの後昼まで楽しく瑞と一緒に話していた。 昼は洋平と外で外食。 そして迎えた午後の授業。 な、ぜ、か知らんが午後の保健体育の先生も平井京子だ。 彼女は突如抜き打ちテストをすると言い出し点数のビリの者はこの時間先生とマンツーマンで勉強。 他の者は外で遊べるというもの。 いやな予感はすでにしていた。 あの先生なら絶対俺をビリにしたいに違いない…用心しよう。 「は~い…テスト用紙配りまーす。」 さすがに先生だけあってこういうところは手際がいい。 一番前の生徒が先生からプリント渡されて後ろに…至ってシンプルかつ効率的だ。 俺のところに先生がくるがスルーされて後ろのやつ…つまり洋平にプリントが渡される。 新手のいじめですね。 テスト受けない=ビリですね。 「解答用紙と問題用紙は行き渡りましたか?」 本気でそんなこと言ってるのか先生は…。 目の前の俺が見えないとでも言うのか。 だがな…先生の好きにはさせない。 「あの先生…受け取ってません。」 「ごめんなさいね俊。」 そう言ってプリントを手渡された。 なんだ本当にテンパってただけか。 多分色んな教科やってるから疲れたんだろう。 俺はそう思い用紙に目を向けた。 「あのせ…。」 「テスト始めますので今から喋った人は強制的にビリです。」 は?………はあぁ? この解答用紙も問題用紙も日本語含まれてねえよ。
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