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「まだ気絶するな馬鹿者。」
起こすためのあてみなんて初めてくらった。だめだもう動けない。
「げほっ…げほっ…ちょっと待ってください。」
このままじゃ本当に殺されかねない。瑞は相変わらず殺気を放っている。
「なんだ…死を前にして念仏か?それとも切腹か?」
やはりこいつは俺を殺す気か…だが瑞の目は冗談ではないと言っている。
「とりあえずノックはしたことを評価してくれ。」
「ふむ……よし柊俊介に免じて万死は二回にする。では再開していいか?」
万死なんだから回数意味ねえよ。大丈夫か、この人は。
「あ、あと瑞は俺を…好きなんだよね。殺したらもう俺にあえないよ。」
恥ずかしい。は、恥ずかしすぎて涙が…。でもフライドより命のほうが大切に決まっている。
「確かに…う~ん…なら我の言うことをひとつ聞くで手をうつが…どうする?」
彼女は服を着直しながら棚の飴を手にとり口に入れた。
「そ、それでお願いします。」
断ったら万死とか返事が一方通行じゃん。
まあ体痛いけど得した気分だしいいか。改めて思ったけどスタイルが最高だった。
「今よからぬこと考えたか?」
「か、考えてない考えてない。」
読心術とか言うやつか。
この方もう人じゃねえじゃねえかよ。
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