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勢いで掴んだ要の肩は意外にガッシリとしていて、やっぱり昔とは違って男らしく成長したんだと私に教えてくれた。
当の要は私の行動に驚くばかりで何も出来ないで私を見ていた。
私は悲しさと怒りが混じった感情を要にはきすてるように口を開いた。
「何で、何でよ!私は12年要を好きだったんだよ今も変わらないのに要は私の事なんか眼中に無いしっ!両想いでした、はい、幸せなんて私だって期待してた訳じゃないよ!でも普通私見たいに可愛い女の子が現れてそれが幼なじみだったって解ったら普通驚くでしょっ!ちょっとは私を見なさいよっ」
私はそこまで言って性格が悪いと言われる部分を要に見せてしまった事にようやく気付いた。
「ぁ…」
どうしよう?
頭の中が真っ白で何も考えられずに要を見る。
何か真剣な表情で座り込んだベッドに顔向をけていた。
嫌われた…。
そう、思った瞬間に再び涙が溢れ出る。
一番見られたく無かった人に私は自ら告げてしまった。
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