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私は座り込んだベッドに頬をつたって落ちた涙が白いシーツに染み込んで行くのを眺めながら、目の前にいるはずの要の表情をうかがう勇気が出ないまま数分が何時間にも感じながら逃げ出してしまいたい衝動にかられた。
ゴソッと身動きをする音に私は一瞬体をこわばらせた。
それと同時に要が口を開いたのが見なくても何となく感じて取れた。
何を言われるのか怖くて私は耳をふさいでしまいたくなる。
「あのさ…胡桃って俺が好きなの?趣味悪くないかな…?」
性格が悪いと指摘されている部分を見せてしまった後悔ばかりで私は他の事を考えている余裕は無かったのだけど、要に言われて初めて気づいてしまった。
私は勢いだけで、色気もムードも何も無い…本当何も無い、最悪な告白をしてしまった。
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