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私はどう反そうか悩みしばらくうつむいたままで黙っていた。
此が夢ならどんなに良かっただろう?
でも、どんなに願っても夢でした、なんて都合のいい結果は無いみたいで…。
「趣味が悪いって何よ…私にとって要は最高の人なの」
告白はもう認めて要の失礼な発言へ突っ込む事にした。
だって、私にとって要は何よりも素敵な人なんだもん、好きな人を悪く言われたら誰だって反論するでしょ?
それは本人でも。
「だって、オタクが好きって…趣味が悪いとしか」
私は要の言葉に今度はしっかりと顔を上げて要を睨む。
「私が好きなのはオタクじゃなくて要よ!」
私の勢いに要は少し身を引いて口を開いた。
「や…だって、俺はオタクだし?」
私は勢いよくベッドを両方の手の平で叩いた、「ボスッ」と、鈍い音が耳に届く。
「私は要が好きっ!オタクだから好きなんじゃない要だから好きなの!」
ここまで来たらもう、ムードなんかいらない、好きな人を悪く言う人にはとことん反論してやるんだ。
要は唖然とした様子で何も言わずにさっきの私見たいに黙りこんでしまった。
「私は、要が好きだよ…」
何だか急に切なくなって泣きそうになってしまう。
黙りこんでい要は辺りをチラチラと見回すと、不意に決心したように表情を変えて私を見た。
「俺は二次元の恋人を裏切れ無いからごめん」
私は要の言葉に頭の中が真っ白になった。
まず、二次元の「恋人」って何?
恋人ってお互いが好きになってなれる物でしょ?
一方的な願い何かでなれないし、そもそも二次元の人には感情なんて無いから恋人何て不可能じゃない?
一方的な想いだけで恋人になれるなら私だって要の恋人になれるよ?
それでもって、私は沢山の男の人の恋人になるじゃない?
私に好意を寄せない男なんていないもん。
せれに、二次元を裏切れないって?
何の信頼関係も無い間に裏切何て有るわけないじゃない!?
何だか頭が痛くなってきた、ふられたショックよりも要の思考にただ驚くばかりで、いまいち告白した実感もふられた実感もない薄れてしまう。
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